先日のこと。
久しぶりの水中撮影へ出かけてみると、カメラがドローンでした。
水中用のドローンがあるのなんて知らなかったし、ドローン撮影と聞いて事前にさっと調べてみたものの、全くイメージが湧かないまま現場へ。
登場したのは、これ!

飛行型ドローンとのいちばんの違いは、有線なところ。
リモートで画面を見ながら操作するのは、飛行型と同じ。カメラマンというか、操作する人は船に乗ったままで撮影が進みます。
スゴイ。新しい撮影スタイル。
素潜りについてこられるのかな…と密かに駆動力の心配をしていた私ですが、全く問題ありませんでした。
小さなプロペラが8つ備わっていて、上下左右への移動も、回転もできる。かつ動きが滑らか!スイスイキョロキョロ動く様子は、なんとなくルンバを思い起こさせる...カワイイかもしれない。
安価なドローンだと、流れがある場所ではヨロヨロして使いものにならないそうです。撮影当日はうねりが入っていて流れもあったのですが、今回のドローンはブレることなく綺麗な画面を維持していました。
ただ、私が操作画面を覗けたのはテスト走行の時だけ。モデルをしていた間の撮影内容がどんなだったかは、確認していません。どんな風に仕上がってくるのかなぁ…。
ちなみに、当日は流れがあったせいで、想定よりもドローンのバッテリー消費が速かったみたいです。カメラ(マン)より私の方が先に燃料切れ、なんていう事態が初めて起こってしまうのか?!?と、実は内心思ったりもしたのですが。ムダな対抗心...。
とはいえ、Goproも最初の頃のバージョンと比べれば、バッテリーのもちは格段に良くなっています。ドローンも、バッテリーもちやその他のエリアで、今後どんどん改良が進むのでしょうね。この種の撮影はともかくとして、深海の作業現場などでドローンが活躍できれば、リスクを冒して人が潜水しなくてもいいというメリットは、きっと大きいのでしょう。
辺境で暮らしていると、先端テクノロジーとの距離がどんどん開いていきます。普段それを気にすることはないし、むしろ手間をかける暮らしが気に入っていますが、思いがけず、こうして新しいモノに触れる機会には、やはり好奇心が刺激されてワクワクします。レアな体験ができて、楽しい一日でした。
撮影の合間にGoproで撮った、まだ夏の気配が残る海中景色まとめ:
撮影裏話
撮影の時は、綺麗なポイントをお仕事として泳がせてもらえて本当に幸せです。
ですが唯一困るのが、ケガしてしまうことー!!!
怪我というか、クラゲやチンクイ(エビやカニなどの幼生)に刺されてしまう。1日中ビキニなので、9割くらいの確率で遭遇を免れません...
どちらかというと、チンクイの遭遇率が高いです。彼らは珊瑚礁にいることが多いので、撮影ポイントと被ってしまうんですよね。基本的に、小さいから見えない。ちくっときたら、もう諦めるしかない。撮影中は、気づいても振り払うこともできないし。
ただ今回は、クラゲでした。最後に入ったポイントがかなり流れていて、恐らく流れの中にクラゲの切れっ端が混ざってた。クラゲ本体は流石に、避けるけど。本体がいるのは多分ビーチや河口が多くて、沖に出ている間に刺されるのは、たいてい切れっ端です。
人によって反応の出方が異なるようですが、腫れや痒みがすぐ出ないのは不幸中の幸いかな... 翌日くらいから、私の場合は強い痒みが出てきます。ブツブツと紐状に腫れるから見た目も悲惨。だからお仕事で撮影するのでなければ、私はたいてい真夏でもラッシュ派です。
痛いのも痒いのも好きじゃないなら、皆さん、広告ビジュアルに惑わされず(笑)、肌を保護するラッシュやウェットスーツの着用をお忘れなく〜。
注:上の写真に写っている大きなクラゲは、毒性の弱いタコクラゲです。コロコロしてて、なんだか愛嬌のあるクラゲ。私が刺されたのは、恐らくハブクラゲとかもっと強い毒性のクラゲだと思います。