今年の梅雨は、晴天続きです。
ぐんと水温の上がってきたある朝、野底の海を探検してきました。
このエリアには何度も潜っているけれど、今回チャレンジしたのは初めてのポイント。行ってみるまで何に出くわすか分からないビーチエントリーは、宝探しのようで毎回心が躍ります。晴れて、水が綺麗ならそれだけで楽しいけれど、せっかくなら元気なサンゴとか珍しい生き物とかに出会いたい。
以前この近くで、巨大なエイと遭遇した時は楽しかったな。海底に船が沈んでる…?と思って近づいたところ、船のヘリに見えたのは砂を被ったエイの輪郭だったという…
ふさぁっと、天幕のような体から砂を流し海底から悠然と浮き上がってくるその姿は、SF映画の宇宙船のようで圧巻だったな…
予め目星をつけていた地点に向けて泳いでいくと、砂の中に崩れたサンゴが折り重なるガレ場が現れ、そのうち、ポツ、ポツ、と生きてるテーブルサンゴが視界に入るように。さらに沖へ向かうにつれ、小さなお城か要塞のように複数のサンゴが折り重なっているのが見えてきました。
北部の海は、吉原や米原エリアに比べると、インリーフでも深め。その分、水中の景色がゆったりして見えて、そんな違いもなんだか嬉しい。
3〜4メートルごとに大小のサンゴの根が点在しているエリアで目印のフロートを下ろし、ひとしきり周囲を探索。すぐ側には、ふかふかの白砂地帯。砂に光が反射するので水面よりもボトムの方が明るく、光と一緒に滑らかに揺らぐ海底の青を見物に、繰り返し潜りました。波に身を任せつつ目を閉じると何もかもが心地よく、そのまま眠ってしまいそう。
危ない危ない。
およそ1時間半後にビーチへ戻ると、岩の上に置いておいたボトルの水は太陽熱ですっかりアツアツ。
即席シャワー最高。
夏だなぁ。