ー 先入観を持たずに体験したいから、説明とか不要です
そう思われる方は、これ以上読み進めることなくご予約へどうぞ!
かつてわたしも、あえて説明を受けることなく初セッションを体験しました...
その背景
英単語の組み合わせである『フルイドプレゼンス』をオリジナルの通りに書くと:
Fluid Presence
これをそのまま訳すと、「流れるままの存在」。
伝わりにくい....
『FluidPresence』は、わたしの先生であるシャンタムが、数年前にカリフォルニアで考案したホリスティックセラピー*です。過去にご予約下さったり、流々へ改定する前のわたしのHPやブログを訪れて下さったことのある方は、少し前まで『ウォーターダンス』がサービスメニューだったのをご存知かと思います。ウォーターダンスは、80年代にヨーロッパのスパで創られた水中ボディワークの1種。
フルイドプレゼンスは、ザックリ言ってしまうならウォーターダンスの進化形として生まれました。シャンタムは元々、わたしのウォーターダンスの先生でした。比較的新しいので、レアなウォーターダンス以上に、フルイドプレゼンスを知っている人は現在ごくわずかです。シャンタムは、ウォーターダンスやその他様々な彼女の長年のボディワーカーとしての経験を昇華して、その特別な感受性の結晶のようなものを、彼女独自の『フルイドプレゼンス』という形で表現してくれた。そういうことかな、とわたしは思っています。
日本でこのワークを提供するのは、私が初めてです。
『FluidPresence』は、上記のように翻訳が難しい言葉です。サービスとしてご紹介するにあたり、どう呼んだらいいのか悩み、悩み。結果、そのまま「フルイドプレゼンス」とカタカナ読みを使うことにしました。実際のところ、そのワークをこれ以上ないくらいストレートに、表現している名称なのです。
* ホリスティックとは、"全体的な"という意味のある単語。例えば「心理セラピー」というと、心のケアを指します。ホリスティックセラピーは、心も体も、その人の存在全てをひとつのものとして向き合うセラピーのことです。
で、何をするの?
それは基本的に、セラピストとお客様1対1で行う対話です。
まずお客様に、セッションへのご要望やその日の気分、体調などお尋ねします。当日お客様の意識をいちばん大きく占めていることについてお聞きすることが多いと思います。どんなに些細に思われることでも構いません。記憶でも、痛みでも、違和感でも。何かしら、今ここに寄り添いたい、という直感のある事柄について教えてください。「勧められたのでただ楽しみに来ました」、「未知の体験に興味があって」、という場合なら、そのご気分について教えてください。普段のお喋り感覚で十分です。
会話から始点を見つけたら、水を介した対話に移ります。セラピストの誘導で、水面に仰向けに浮いていただきます。ベッドで寝そべるように目を閉じたら、重力から解放される心地よさに浸ってください。
人によっては、馴染みのない浮遊感に戸惑うことがあるかもしれません。不安を感じることがあれば、我慢せずセラピストに教えてください。水に浮いた後、言葉でのコミュニケーションは途絶えますが、必要に応じて声を上げるのはもちろんOKです。体の位置や動きなど、何か少し工夫するだけで不安を解消できるかもしれません。あるいは、不安を我慢せず、口にするだけで、安心できるかもしれません。
日々の生活の中で、「こうしなければ」、「こうあるべき」、「これが普通なんだから」と我慢したり、自分の本当の気持ちを無視したりという瞬間が、わたしたちにはたくさんありますね。フルイドプレゼンスが作るのは、そんな日常の当たり前をリセットしてくれる... 自分のために自分の意思で立ち止まることができる、時間と空間です。セッションに正解や、正しい受け方、というものは存在しません。水に浮いて、息を吸って、吐いて、そこで湧き起こる感覚に寄り添う。それだけです。動きたい体は動くし、そうでない体は動かない。それでいい。セラピストの役割は、お客様がご自身の感覚へ寄り添うことの、お手伝いです。セラピストと口頭で行っていた対話が、身体感覚を通したものになり、いつの間にかそれが、自身との対話へと移り変わる。流れとしてはそんなイメージを、わたしは持っています。
セッション開始後しばらくして、潜水を始めます。
息を吸って、吐いている間に顔が水に沈んだような気がする....始まりはそんな感じかもしれません。それぞれに無理なく、気持ち良いと思える時間だけの潜水を繰り返します。水面では心地よくても、潜ることに抵抗のある方もいらっしゃいます。その場合、潜水しないまま、水面だけでセッションを終えることもあります。潜水しなかったから不完全なセッションだった、ということはありません。ただそのお客様に、その日の潜水は必要なかった。それだけのことです。
ではなぜ潜水するのか。科学的データはないのでわたしの個人的体験のお話になりますが、そうすることでより、自らとの対話が深まりやすくなるように思います。
フルイドプレゼンスとウォーターダンス
上に進化形と書きましたが、フルイドプレゼンス(FP)とウォーターダンス(WD)は、いずれも温水での潜水を伴い、セラピストとお客様1対1のセッション形式で行います(FPはその限りではないのですが、その説明はまた別の機会に)。なのでセッションの様子を外から見ているだけだと、違いが分からないかもしれません。
それでは何が違うのかというと、セラピストによるアプローチ。
WDには、技から技へと動作をつなげていくようなところがあります。対してFPでは動作よりも、ホールドと呼ばれる、空間を作り、支えることが重視されます。しっかりと支え、しかし固定はせず、滲み出てくる動きの気配を拾う。その繰り返し。
動作を即興でつなげ、一つの曲のように構成していくのがWDだとすれば、FPに「つなげる」や「構成する」というような概念はきっとない。FPにあるのは、次々に起こる真新しい出会い。それに対しての無垢な問いかけ。その連続。
過去のウォーターダンスセッションにも、精神的な癒しを感じて下さるお客様は数多くいらっしゃいましたし、受け手としてはわたしもその1人でした。けれど今思えば、ウォーターダンスはまだ、ボディワークの粋を越えてはいなかった。フルイドプレゼンスは、そこからさらに深い領域へと進むことを可能にしてくれた、と私は感じています。
フルイドプレゼンスがその名称を得る前、シャンタムから受ける「ウォーターダンス」セッションは、私にとってずっと特別なものでした。それは「ウォーターダンス」を提供しながらも、彼女の中にずっと「フルイドプレゼンス」のエッセンスがあったから。そして幸運にも、わたしが彼女から学んだウォーターダンスは、初めからフルイドプレゼンスの気配を受け継いでいたのだろうと、思っています。
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